「我が国の対AU支援(平和安全保障分野)」

令和2年3月18日
AU本部でシェルギ委員と会談する志水大使

3月18日,志水大使はアフリカ連合(AU)本部でシェルギ平和安全保障委員と会談し,我が国のAUを通じたアフリカの平和と安定に向けた支援について説明し,治安の悪化が懸念されるサヘル地域を含むアフリカの平和・安全保障の状況に関する意見交換を行いました。

 

この支援は,紛争予防及び調停のためのアフリカ女性ネットワーク(FemWise-Africa)への支援,並びに中央アフリカ及びマリの武装解除・動員解除・社会復帰(DDR)や治安部門改革(SSR)を支援するため,AU平和基金に対し,日本政府の令和元年度当初予算から130,128ドルを拠出するものです。

 

また,志水大使から,令和元年度補正予算による対アフリカ支援(26か国での各種国際機関による44件のプロジェクトに対して合計約2400万ドルを拠出)についても説明を行いました。これら支援は,昨年8月に横浜で開催されたTICAD7において安倍総理が表明した「アフリカの平和と安定に向けた新たなアプローチ(NAPSA)」を実施するものであると同時に,AUが掲げる2020年のテーマである「紛争停止」の実現にも貢献するものです。

 

シェルギ委員からは,我が国の支援に対し,謝意表明があると共に,アフリカの平和と安定に向けてさらなる連携を望むとの発言がありました。

 

これに対し,志水大使からは,これら支援がその目的を果たすよう,適切かつ効果的な資金の活用を期待すると述べました。