大使挨拶

令和7年12月12日
AMB PIC

皆様、こんにちは。

このたび、アフリカ連合日本政府代表部特命全権大使に着任しました関口昇(せきぐち のぼる)です。11月25日にアディス・アベバに着任いたしました。

私は1991年に外務省に入省して以来、国際協力、気候変動、国連外交、経済外交、広報文化、都市外交など、国内外で多岐にわたる分野に携わってきました。

英国、マレーシア、国連代表部、タイでの勤務、またドバイ総領事や東京都外務長としての経験など、
これまで培ってきた知見を最大限生かし、日本とアフリカ連合(AU)との協力をさらに深化させるべく全力で取り組む所存です。


日本はこれまでも、アフリカと共に歩み、アフリカ諸国にとって信頼できるパートナーとなることを目標に行動してまいりました。
世界最大の地域機関であるAUが2002年の設立後、大陸の統合を主導し、2023年にG20に正式加盟するなど、AUの国際社会における発言力が高まっており、またその役割もますます重要になっています。

AUCと共に本年8月に開催したTICAD9では、「革新的課題解決策の共創」をテーマに、経済、社会、平和と安定の分野で活発な議論が行われました。

国際社会が大きな変動の中にある今こそ、法の支配、平和と安定、包摂的かつ持続可能な発展といった普遍的価値を共有し、日AU協力を新たな段階へと引き上げていく必要があります。

TICADをベースに、今後とも、AUと連携しつつ、日本とアフリカとの協力を一層強化してまいります。

さらに、現在、アフリカ大陸は平和と安全保障、持続可能な開発、気候変動等、様々な重要課題に直面する一方で、
分厚い若年層に支えられた経済成長、産業化、地域統合など、大きな可能性とダイナミズムを有しています。

そのアフリカの活力を日本に取り込み、日本の持続可能な発展につなげていくことにも注力していきたいと考えています。

皆様からのご支援を賜ることができましたら幸いです。


アフリカ連合日本政府代表部特命全権大使
関口 昇